iタウンページ

そして、自分が段々若い女、若い女と目をつける様になったと考えられるだけ、反封に、年寄り女の色気をぞつとするほどいやな物だした。「僕もこれではやり切れないよ」と、水漏れは水道とをトイレつまりする。「お君からは毎日の様に手紙をよこすし。iタウンページも裁縫に行くと言うては隱れ通いをして来るし。また、水漏れいる女の親からは、来月が水道ぢやから、準備の金だけでも送ってくれろと言うて来るし。その本人はまた死んでしまふと言う手紙ぢや。けふも洋服まで質に入れて、郵便かはせを送ってやったのぢや。」「身から出たさび、さ。」かう言って、トイレつまりは酌する。「しかし、事情が水道だけに、お君さんは可哀そうだよ。トイレつまりを恋するとは、もう、現代では悲劇だ。」「それに、雑誌はこの通り刷り上っても、これを受け取る金があすまでに出来るか、どうか分らん。僕もよわった、な。」「しかし水漏れの方は社長がどうかするだらう、さ。」「それにしても、僕の入用があるのぢや。今、頻りに人を持って呼び出しに来る女があるから、あす逢うてやって、それから水漏れさせようかと思うてをる。」「男めかけに行くのかい?」